「財界」2022. 2. 22号

『虎の巻』は自分で汗をかき
自分でつくれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1 9 8 6 年 3 月の設立時から意識改革運動がすでに始まっていたシステムセンター。

3 6 年目の今も「まだまだ道半ば。これからどんどん改革を進め企業存続の限り

永遠に改革は続く」というスタンスを崩さない同社。

この十余年、流通業界のみならず外食、繊維・アパレル、日用品雑貨、電気製品と

安売り競争が続いた。

安売りすればいったんは消費者の気持ちを引きつけられ売り上げが瞬間的に伸びこそはする。

しかし長続きはしない。

コンピューター業界も同じで一人ひとりの高い技術力と〝人間力〞をいかに高め追求するかが

明暗を分ける。

単にマニュアルに頼るのではなく自分の体験として汗をかき、恥もかき、涙し、足をつらせ、腹も立ち、

苦しみもがき・・・。

「『虎の巻』は自分で汗をかき自分でつくれ!!そうすれば自然と不振の原因を他のせいにしない

組織体質ができ上がっていく」と喝破する髙松氏。そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

「財界」2022. 2. 9号

〝人に任せる〞とは

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々心身ともに消耗し疲れきってしまうほど、一年365日が合戦だという経営トップがほとんどだ。

しかし、それでは身も心ももたない。自社の浮沈にかかわる経営戦略を練る余裕もないだろう。

だからこそ、トップの分身を創り〝任せる経営〞〝任せる分野〞をうまく進展できれば、

こんな力強いことはない。

会社を大きく前進させられるかどうかは、トップが組織に〝信頼〞できるキーマンを創り

〝任せる〞ことができるかどうかにかかっている。

「自分より一つすぐれたものをもつ人にその分野をすべて任せる。任せなければ企業は発展できない。

各部門に少なくとも一人、信頼できる〝人〞が陣営を強く固めているのが望ましい。

真に〝信頼〞し〝任せられる〞人がいれば組織は磐石です」(髙松氏)

人の器の大きさ、深さを感じさせる同氏は自然体で日々を送る。

今日も信頼できる仲間と共に〝嘘をつかず〞〝一歩一歩ていねいに〞をモットーに

真剣に一日一日を生きている。