「財界」2008.05.27号

「若手起業家に兄事される“もたざる経営”“人の経営” 」

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

心の琴線に触れることで人をより喜ばせることができる、と永い経験を通じて気づかされた高松修身社長。
事業を興した際にも、まず顧客と同僚を喜ばすことを第一に考えた。

人を魅きつけるコツを知悉している同氏は、事業者や経営者、従業員の心をつかむことに努力した。
そして、個人の魅力を企業としての輝きへと昇華させることに成功したようだ。
結果として興した事業を地域に定着させ、業績を大きく伸ばし、有能な人材、業務のエキスパートを自分の周りに集めることを実現したのだ。

さらに、人材のネットワークを組み、事業をシステム化させた。
コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、人材の重要性を知り、人情の機微を大切にしてきたのは、やはり過去の深い人生経験が蓄積されているからだろう。
コンピュータソフトの使い方やプロフェッショナルの手配、派遣する人材の優秀さや礼儀正しさ、それを具現化させる高度な教育システムを充実させてきたのも、その延長だ。

そして事業の多様性に対応するためにブレーンとなる企業群を組織、クラスター構造による画期的な〝衛星企業構想〟も立ち上げた。
その経営手腕、事業センスは高く評価される。

論理的整合性を持たせつつ、その論理を超えた感性や感動をもうかがわせる〝ミスティック〟な力、それが〝人の経営〟の源である。