「財界」2009.06.09号

”この時代”だからこそ、出版業界との融合で
人材のネットワーク化と事業システム化を追求

システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami

コンピュータのソフトウェア開発とSE技術者派遣を手掛けるIT企業、システムセンター。

同社は㈱音羽出版(本社 埼玉県坂戸市、東京事務所 千代田区神田駿河台、肥留間正明社長)と提携し、出版業界とITとの本格的な融合で、新展開をスタートした。「顧客が求める新しい技術を素早くフレキシブルに提供するのが、わが社の役目。そのために、プロフェッショナルな技術者集団を作り上げた。それが、他社を圧倒する企業競争力の源泉となり、成功の要因になった」と分析する。企業競争力の源泉となるプロフェッショナルな技術者集団、それを作り上げるものこそ、すなわち人材教育である。人材、社員教育こそ経営のイロハに属する。しかも髙松社長は「わが社では、技術者一人ひとりに対しての、最新、最先端の技術、高度な知識取得に力を注ぐ」

要は、短期間で、より高度で専門的な最新の技術を身に付け、すぐさま顧客に提供するのが、大きな狙い。このため技術者には、弛まぬ技術・知識向上という自己革新が迫られる。つまり「社員全員が《自己革新を共通使命とする》ことから、わが社ならではの人づくりが始まる」(同社長)

それゆえ、同グループのプロフェッショナルたちからは、研究開発にかける意気込みと、最新・最先端の技術をどん欲に学ぼうとする姿勢がにじみ出る。《より高度な判断力と技術力を発揮し、顧客に信頼される優秀な本物のプロになろう》―― その自己革新という共通使命の積極的な推進こそ、同社躍進の秘訣といえそうだ。