「財界」2019.1. 29号

人の和の力が、組織に厚みと特徴を生む

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

他社とは違った特徴を会社の強い武器にするには? 

古来からの木造建築に仮託してこういう金言がある。

《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、

人組み/人組みは、人の心組み/人の心組みは、

棟とう梁りょうの工人への思いやり/工人の非を責めず、己れの不徳を思え》

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば、

木造建築の一本一本の木材の組み合わせが組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材とくせ木を選り分けて用いるのでなく、

真っすぐな人間と癖のある人間とをうまく競わせ組み合わせていく。

つまり、いろんなタイプの人材を組織の中で活かす。

それぞれの違いを受け入れ調和させることにより、

より深い味わいを引き出す人の〝和〞の力によって、

組織に厚みと特徴が出てくるのです」(髙松氏)

時には癖のある人材を組織の中で活かすことも、経営トップが取るべき方策である。