「財界」2011.04.05号

「自分で体験し、虎の巻は自分でつくれ」

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年3月の設立時から、意識改革運動がすでに始まっていたのが、

髙松修身氏の強烈な陣頭指揮がリズムを奏でるシステムセンターである。

25年目の今も、「まだまだ道半ば。これからどんどん改革を進め、

企業存続の限り永遠に改革は続く」というスタンスを崩さない同社。

この十余年、個人消費も落ち込み、流通業界のみならず、外食、繊維・アパレル、

日用品雑貨、電気製品と安売り競争が続いた。

安売りすれば、いったんは消費者の気持ちを引きつけられ、

売り上げが瞬間的に伸びこそはする。しかし長続きはしない。

SE(システムエンジニア)派遣業も同じで、一人のSE単価の問題でなく、

一人ひとりのSEの高いホンモノ技術力と〝人間力〞をいかに高め、追求するか否かが明暗を分ける。

単にマニュアルに頼むのではなく自分の体験として、

汗をかき、涙し、足を吊らせ、腹も立ち、苦しみもがき……。

「自分の体験から、虎の巻は自分でつくれ!!そうすれば、

自然と不振の原因を他のせいにしない組織体質ができ上がっていく」と喝破する髙松氏。

そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

名古屋中心地にある”システムセンターのもてなしと、いやしの空間”。

和食と”髙月”でもてなしてくれる。