「財界」2013.7.9号
― 頭でなく心で感じろ ―
その人のために今何ができるか常に自問
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
毎日がストレスと時間と体力との戦い。
優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。
人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。
いかに多忙でもこの人とは会いたい、
時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。
こちらの心を見透かされながらも心洗われる気持ちにする男が、
システムセンターの髙松氏である。
同氏は苦労人である。
夢を大きく持ち続けている。
明るくめげない。時間に厳しい。
スパッとした気風と決断力をかねそなえている。
「頭でなく“心で〞」とよく言う。
その“心で”とは、近頃の基準でいえばむずかしい。
しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。
「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく“心で”感じ
その人のために今何ができるのか常に自問した」(髙松氏)
計算で当意即妙を見せつけるのでなく、文字通り真裸になり、
相手のためにもてなしの精神で体当たりする。
何か人と違ったマネのできない破天荒ぶりが人を魅了し開襟させるのだ。
頭だけで考えるならできない言動も、心だからこそ生まれるのか……。
言葉では説明しがたい“もてなしの精神”、
マニュアルやテキストに頼るのではなく、
野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、
社員一人ひとりにも伝わっていくのである。