「財界」2013.12.3号

「道は近きにあり」自助努力で根を生やす

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

いま、グローバリゼーションの中で『資本の論理』に立った動きがあちこちで出始めている。

「日本経済にはパラダイムシフトが大きく押し寄せようとしているが、

時代の流れに一喜一憂せず翻弄されず、自助努力の効く会社にならないといけない」(髙松氏)

外柔内剛であり根のしっかりと強く太く生えている会社を目指して28年、

システムセンターは高い技術力スキルアップに注力してきた。

また同社の髙松氏は「みち」という言葉を好みよく使う。

道の意味するところは、道すじ、道程、理(ことわり)、世間のならい、など……。

道とは目標に至る過程であり、どんな過程を選択するかは、

ひとえに経営トップの判断にゆだねられる。

「過程を大事にして、過程を楽しむ。そうすれば仕事も楽しくなる。

そうやって一歩、一歩進んでいけば、かならず結果も伴ってくる」(髙松氏)

「道は近きにあり」――学問の道は自分の身に基づくものであるから手近なところにあり

遠い外に求める必要はない、とは孟子の言葉。

「みち」という深い意味を根底におき「高い技術」と「志」のマッチングが

システムセンターの神髄でもある。

「道無き道」をゆく同社はオールドベンチャーの雄としても

また新たなみちを切り開いていこうとしている。