「財界」2014.2.11号
花をささえる幹、幹をささえる根、
根は見えない
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
人間の勤勉さの度合いは文化によって異なるが平均的な労働時間は
フランス人が年に一六四六時間、アメリカ人が一九五七時間、
日本人が二○八八時間だ。
勤勉ではあるが〝お人好し〞といわれがちなそんな日本人の現代社会の
キーワードのひとつに〝自己責任〞という言葉がある。
企業も個人も自分の身は自分で守る時代を迎えたということでもある。
克己復礼を旨としている髙松氏のリスクヘッジは目を見張るものがある。
十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には
〝スピード〞と〝異大な発想〞それに強い信念が伴う。
その言動、スピードには幹部たちも時に煙に巻かれてしまう。
髙松氏は常に社内、社外、同業他社、
モノのトレンドに敏感でその洞察力を強力な武器としている。
一見すると無手勝流のようにも見えるがよく見れば人をささえる
「人間味」と「技術力」を根底として成長させ、各コンピュータ技術と設計技術が
有機的に統合される複合技術(マルチエンジニアリング)を開発し確立した。
それはまさに周到な発想による経営戦略と〝根〞に徹底した理念に基づく進展である。
地道に人をささえるシステムセンターの「人間味と技術力」の融合の追求こそ、
顧客に「信頼」される秘密のようにも見える。