「財界」2013.8.27号

― 人間軸経営―

経営にとっての人ではなく 人にとっての経営

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するのがシステムセンターだ。

同社の特徴はただ優れた技能を持つ集団というのではなく、

毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にして、

文字通り一歩ずつゆっくりと成長し前進していく姿勢を持つこと。

夢を少しずつ現実のものにしていき、どこにも負けない

〝結束力〞と〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を持ち合わせた組織である。

もう一つ同社の髙松氏が力説するのは、「人をすでに出来上がった

〝機能〞として評価してそれを使いこなす感覚でなく、

それぞれの中に潜在的にある力が引き出せるように関わる、

という姿勢への転換にある」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、

目先の利益に振り回されるような経営ではすぐにメッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっているのだ。