「財界」2016.4. 19号
人の〝和〞の力を引き出し
特徴を強い突破力に
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
「信州蕎麦(そば}を食べるときにわさびに砂糖を合わせると、
わさびの辛みがさらに効いて美味しくなる。
「和」とは個だけでは得られない他とのめぐり合いで深い味を引き出すことです」(髙松氏)
古来から伝統ある木造建築において
《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、人組み/人組みは、
人の心組み/人の心組みは、棟梁(とうりょう)の工人への思いやり/工人の非を責めず、
己の不徳を思え》とある。
「塔組み」を「会社組織」におきかえれば木造建築の一本一本の木材の組み合わせが、
組織の一人ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。
「良材だけを選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と癖のある人間とをどう組み合わせていくか、
それによって組織の強みが出せるのです。言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)
他社とは違った卓越性、特徴を強い突破力にするために、
力があり時には癖のある人材を組織の中で活かし、
〝和〞の力を活用することは、これからの時代まさに必須であるようだ。