投稿者「c15tdrd4」のアーカイブ

「財界」2020.6. 24号

モノを失えば小さく失う。信頼を失えば大きく失う。
夢を失えばすべてを失う。

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

 素早く深く、常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感でその洞察力を強力な武器

とするシステムセンター。

 緻密な情報収集力をもつアンテナがいくつも張りめぐらされている。鳥の眼では俯瞰から大きく

急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃さず、魚の眼で潮の流れ、すなわち中期ビジョン

を察知する。そのバランスが自然とリスクヘッジにもつながるのだ。

 「あきらめたらすべては終わり。自分であきらめた瞬間からどんな小さな夢もかなわないものに

なる。成功者とそうでない人の違いは、あきらめなかったか、あきらめたかの違いだけ。最後に

成功するのは成功するまで挑戦し続ける人である。失敗したらもう一回やる。また失敗したらもう

一回やる。それでも失敗したら、またもう一回やる。成功するまで何度でもやるだけの話です。」

(髙松氏)

 それが34年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。

「財界」2020.6. 10号

AIの時代
人の温もりこそが貴重な時代へと

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

 ネットワークに関連する新技術が続々と開発・進化され続け、AI(人工知能)が囲碁の世界

トップに勝利する今日。

『一日一日を大切に一つひとつの仕事、一人ひとりの人のつながりを真剣に』という哲学を基に、

会社の土台を築いてきたのがシステムセンターの髙松氏である。

 同氏は潜在的な個性の力を引き出しそれを組織力と統率力に昇華する。また何事にもオープンな

人間関係を基礎とし、同じ釜の飯を喰う機会と時間をできるだけ多く作り、人と人の隔たり、

見えない壁をぶち壊していく。

 一見、非効率ともいえる“人の絆”に着目する同社は34年の歩みが証明するように、本当の意味で

大地に根を下ろし人の温もりを貴重とした組織といえる。

「財界」2020. 5. 27号

アリの一穴

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

企業は自己を防衛するだけでなく競争に勝ち抜いていかねばならない。まさに何でもありの土俵で

緊張感ある経営を迫られている。そんな時代だからこそ大事に至る前に〝アリの一穴〞を逸早く

探知する眼が重要となる。

穴が大きくなってから怒り心頭に発して地団駄ふんでも後の祭り、企業も人も一瞬でフッ飛ぶ時代、

誰もたすけてくれない。

「基本的には〝この人は〞と思えばとことん信用し信頼し裸の付き合いが始まり仕事も任せます。

私は人にも自分にも嘘はつきません。唯一嘘といえるのは、人の言動でまだアリの一穴にも至らない

小さなものは気づいても気づかない振りをするくらいでしょうか(笑)」(髙松氏)

そのあたりのサジ加減はやはり34年にわたる経営の中での破天荒な体験や失敗から生まれたもの

かもしれない。

髙松氏の「同じ失敗を二回繰り返さなければいいんだ、何も難しく考えすぎる事はない」

とつぶやく言葉は自分自身に言い聞かせているようでもあり、人の皮膚感覚にも響いてくる。

「財界」2020.5. 13号

頭でなく〝心で〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

日々慌ただしく何事にも優先順位をつけ合理的に算段する現代社会では、

人と会い費やす時間も自ずと限られてくる。

しかしいかに多忙でもこの人とは会いたい、時間をなんとか作って話したいと思わせる経営者がいる。

こちらの心が裸にされるとわかっていながらも心洗われる気持ちにする男,

それがシステムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。明るくめげない。時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。

「頭でなく〝心で〞」とよく言う。髙松氏の〝心で〞という言葉には汲めども尽きない

泉のような深い含蓄がある。

「義務や理屈でもなく〝心で〞感じその人のために今何ができるのか常に自問する。

人を利用しない。どれだけ人に恩返しをしたいと思えるか。」(髙松氏)

真っ向から相手のためにもてなしの精神で体当たりする髙松氏。何か人と違ったマネのできない

破天荒ぶりも人を魅了し胸襟を自然に開かせる。

野性味にあふれ直感の鋭さを身上とする同氏のDNAは、システムセンターの社員一人ひとりにも

浸透している。

「財界」2020.4. 22号

人の〝和〞の力とは

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「信州蕎麦(そば)を食べるときにわさびに砂糖を合わせると、わさびの辛みがさらに効いてとても

美味しくなる。「和」とは個だけでは得られない他とのめぐり合いで深い味を引き出すことです」

(髙松氏)

古来から伝統ある木造建築において《塔組みは木組み/木組みは、木のくせ組み/木のくせ組みは、

人組み/人組みは、人の心組み/人の心組みは、棟梁(とうりょう)の工人への思いやり/工人の非

を責めず、己の不徳を思え》とある。

「塔組み」を「会社組織」におきかえれば木造建築の一本一本の木材の組み合わせが、組織の一人

ひとりの組み合わせと同じであるのが分かる。

「良材だけを選り分けて用いるのでなく、真っすぐな人間と癖のある人間とをどう組み合わせていくか

それによって組織の強みが出せるのです。言いかえれば人の〝和〞の力です」(髙松氏)

他社とは違った卓越性、特徴を強い突破力にするために、力があり時には癖のある人材を組織の中で

活かし、〝和〞の力を活用する同氏。その更なる挑戦はこれからも続く。

「財界」2020.4. 8号

花をささえる幹、幹をささえる根、
地道な根は見えない

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

現代社会のキーワードのひとつに〝自己責任〞という言葉がある。企業も個人も自分の身は自分で守

る時代を迎えたということでもある。そんな時代の中、克己復礼(こっきふくれい)を旨としている

髙松氏のリスクヘッジは目を見張るものがある。

十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には〝スピード〞と〝異大な発想〞それに

強い信念が伴う。その言動、スピードには幹部たちも時に煙に巻かれてしまう。

同氏は常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドに敏感でその洞察力を強力な武器としている。

一見すると無手勝流のようにも見えるがよく見れば人をささえる「人間味」と「技術力」を根底として

成長させ、各コンピュータ技術と設計技術が有機的に統合される複合技術(マルチエンジニアリング)

を開発し確立した。それはまさに周到な発想による経営戦略と〝地道な根〞に徹した理念に基づく

進展である。地道に人をささえるシステムセンターの「人間味と技術力」の融合が、

顧客からの「信頼の根」を産み出している。

「財界」2020.3. 25号

職場は『人生の道場』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

個人情報の漏洩は企業の信頼失墜と大きなコスト増へとつながる。

セキュリティシステムやハード面だけにどれだけ注力しても、それを運用する人間の教育と

管理の徹底した並行対策が行われない限り情報の漏洩は絶対に防げない。

その危険から企業や人を守るためには、ハード面だけでなく〝ソフト面〞すなわち「人」の教育と

管理責任の追求が最重要不可欠である。

人の心のひだにまで届く関係、組織を誇るのがシステムセンターである。

社員一人ひとりが「仕事は人格」という認識を強く実感しており、お互い切磋琢磨しパワーが

よりふくらむゆえに、盤ばん根こん錯さく節せつをものりこえて解決していく組織力、人間力をもつ。

「職場は『人生の道場』、職場は自己を成長させる場。企業は『社会の公器』です」(髙松氏)と、

皮膚感覚に感じさせるこのトップの言葉は五臓六腑にも染み渡る。

「財界」2020.3. 11号

『虎の巻』は自分で汗をかき自分でつくれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

1986年3月の設立時から意識改革運動がすでに始まっていたシステムセンター。

34年目の今も「まだまだ道半ば。これからどんどん改革を進め企業存続の限り永遠に改革は続く」

というスタンスを崩さない同社。

この十余年、流通業界のみならず外食、繊維・アパレル、日用品雑貨、電気製品と

安売り競争が続いた。安売りすればいったんは消費者の気持ちを引きつけられ売り上げが瞬間的に

伸びこそはする。しかし長続きはしない。

コンピューター業界も同じで一人ひとりの高い技術力と〝人間力〞をいかに高め追求するか

が明暗を分ける。

単にマニュアルに頼るのではなく自分の体験として汗をかき、恥もかき、涙し、足をつらせ、

腹も立ち、苦しみもがき……。

「『虎の巻』は自分で汗をかき自分でつくれ!!

そうすれば自然と不振の原因を他のせいにしない組織体質ができ上がっていく」と喝破する髙松氏。

そして愚直にまっすぐに社内に呼びかけ続ける。

そんな背中からは一日一日を勝負していく組織力の強さと信頼がハッキリと見えてくる。

「財界」2020.2. 26号

「人間味」と「技術力」の融合が生むものは?

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

〝緊張感〞のある時代である。

企業間競争の土俵は世界へと広がる。

企業も人も内部からも外部からに対してもまさに〝生き残り〞の時代のなか、

常に自問し、『諦めない精神』をモットーにしているのがシステムセンターである。

守りと攻めを巧みに織り込んだ企業の成長戦略を強烈に描き、

リーダーシップをみせる同社のトップは語る。

「企業も人もどんなピンチの時でも必ず糸口が見つかるもの。

それには『絶対に諦めない』こと。

スポーツもそうで点を取られ負けているチームでも最後の最後まで諦めなければ

逆転できるチャンスが、必ず一瞬生まれる。

その逆に油断や諦めの気が入れば勝つべき試合も間違いなく負けてしまう」

成長戦略の具体的なイメージと、このやり方でいいのか? と

常に自問し改善していく素直な心が勝ち残りの必須条件であると気を込める。

『絶対に諦めない』││何事をも動かす底力がそこにはある。

「財界」2020.2. 12号

決断と覚悟

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

大企業と中小企業の格差は広がり、

企業間の優劣が覆い隠せないほど歴然と表れる時代となった。

新しい時代を迎え各個人がしっかりと身を守り鍛え

「一人ひとりに何ができるのか」というテーマに対峙している。

企業経営を通して自分は社会にどんな貢献ができるか。

常に自問を続けるシステムセンターの髙松氏は、

「決断と覚悟」の連続の中で生きてきた。

理想を求めて身を張って生きる。常に緊張感を持ち続ける人生である。

同氏は経営について大学や専門学校に入り師について学んだというのではない。

学友や仲間と意見や考えを出し合って相互啓発をしてきたというのでもない。

すべて独学だ。

「わたしには完成形はないのです。

だから自分で考え続けなければならないところで生きてきた。

信条は〝すぐやる、必ずやる、できるまでやる〞です」(髙松氏)

その生き様には今がある。ムーブメントにはスタイルがある。

けっして〝ぬるい〞生き方からは発生しない圧倒的なエネルギーは、

内からのフィロソフィーの噴出である。

しかし、そこには必ず〝想いやり〞が同席しているのである。