「財界」2021. 5. 12号
常識を打ち破る
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
社会の動きや産業界の流れを見ていると、その変化、スピードはまるで何かにせきたてられているかの
ように加速度的に速まっている。保守的、前例踏襲的経営では、もはや立ちゆかないのだ。
言いかえれば、いままでの価値観や発想を一度すべて打ちこわして、別の角度や視点から観てかかる
ことが、経営においても社員教育においても必要である。それを成しうるのが〝奇業家〞であり、
まさに今こそ奇業家が活躍する時代なのである。
「経営とは究極的に自己追求と結びつき、経営のなかで絶えず自分を追求し発掘し創造していくもの」
(髙松氏)
今の時代を泳ぐ奇業家である髙松氏は、その奇の部分が天性のものか、または培われたものかは
分からないが、新しい時代の新しいタイプの経営者であることは間違いない。
人それぞれ一つは必ず持っている美点、優れた能力を引き出す才能に関しては抜群の本能を発揮し、
一人ひとりと裸で真っ向から向きあい、その人たちの力となり、お互いが向上しながら人間ならではの
強固なつながりを生み出す。そういう素直な関係づくり仲間づくりを通して、積み残しのない生き方を
日々、虚心坦懐に自分に課している経営者である。