「財界」2021. 5. 26号

〝技術力〞と〝情〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

今の時代はまさに合理化とスピード時代。しかし社会が成熟すればするほど、人と人との「情」の結び

つきが希薄になる傾向にもある。

「勝ち残る会社とは――第一に〝情〞の結びつきが強いこと。第二に他社を上回って

〝技術力〞が高いことです」(髙松氏)

社員との関係づくりにおいて距離を置くのではなく、社員に体を向けること。

一視同仁(いっしどうじん)、明るく、嘘がないこと。

合理的なスキルアップシステムを徹底すること。

公平にして無私――それが勝ち残る会社のトップには必須であり、

人と人の〝情〞の結びつきを強力なものにする基本であるとのことだ。

「あと、しいて言えば中途半端な考えはせず、部下にやりたいことを大いにやらせる。

出す物は思いきって出す(笑)。それと基本的に人が好きで信頼することです」と、ユーモアのなかにも

刺激的な言葉で人を引きつける同氏からは、なぜか接していると人情の深さを垣間見ることができる。