投稿者「c15tdrd4」のアーカイブ

「財界」2020.1. 29号

みえない隔たりをぶち壊す名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

会社の利益よりまず自己利益追求型の人間がとても増えたように感じる今日。

〝だけど、けれど〞でなんにもしない言い訳人間。

損か得かがまず第一に頭に浮かぶ損得タイプ。

それらが新入社員に限らずベテラン上司の中にも多くいる組織はつらい。

さらに怒れない上司が増えている傾向にあるようにも感じる。

人と人の真の心のつながりとは?と自問が続く。

そんな中「人のシステム」との評判をとり34年を積み重ねてきた会社がシステムセンターである。

『一日一日を大切に一つひとつの仕事、

一人ひとりの人のつながりを真剣にと土台を築いてきた』 (髙松氏)

同氏は潜在しながらも未発掘の個性の力を引き出し組織化し、

会社の統率と力を強くする役目を大いに果たす。

また修しゅう身しん斉せい家か を基礎とし同じ釜の飯を喰う時空をなるべく多く作り

『人と人の間にある、みえない隔たりをぶち壊していく名人』でもある。

一見非効率とも見える〝人の絆〞を足掛かりに成長してきた同社は、

34年の歩みが証明する本当の意味での根の生えた組織といえるようだ。

「財界」2020.1. 15号

「人間味」と「技術力」の融合が生むものは?

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

2020年は世界的にもお金や技術、

力というこれまでの価値観を転換し

〝人間の叡智〞を回復することが決め手となっていくであろう。

この点では経済の豊かさだけでは本当に幸せにはなれないことを

深く体験した日本だからこそ開ける道がある。

現実を生み出す基にある「心や志」の働きの重要さを再確認することが

本当の出発点であるように想える。

「そういう時代に人を引きつけるのは、琴線に触れホロッとさせる人情の厚さ、

そしてその〝生き様〞にある。

何よりも誰に対しても自分が正しいと思った時は絶対に〝バック〞しない」。

これはシステムセンター、髙松氏の確乎不抜(かっこふばつ)の生き様である。

つけ加えれば「人間味」と「技術力」をさらに成長させ各コンピュータ技術と設計技術が、

有機的に結合される複合技術(マルチエンジニアリング)。

その確立を根底とした、「人間味」と「技術力」の融合の追求が顧客の「信頼」を生むのである。

「財界」2020.1. 1号

〝 ほう れん そう 〞の徹底

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「安心できる幹部や社員は、ほう れん そう がうまいし、

その大切さをよく理解している。言動が的を射ており話すタイミングと内容もコンパクトに凝縮されている。

もうひとつ、ほうれんそうが重要なのは、お互い同士の力を、気持ちを、悩みを、

仕事のカベを分かち合いそして現在進行形の情報共有という安心感と自分の方向軸の確認ができること。

それは人の組織を強固にし、組織の〝スピード〞をも生むものです」(髙松氏)

このような姿勢は同社の社員に共通しており、

一人ひとりの人間に対する信頼の想いがベースにあるように感じられる。

いつの間にか社会には「利害」に傾斜した「ギブ・アンド・テイク」の風潮が広がりつつあるが、

バーチャルでなく生身の人と人の会話から生まれる〝エネルギー〞や〝癒し〞といった力を貴重なものと捉え、

それを経営推進の基調とするのがシステムセンターである。

いいかえれば「言魂のキャッチボール」や「人情」が同社を社会にとって必要かつ必然の存在としていくような、

共同体の風土をつくっているのである。

「財界」2019.12. 10号

〝痛み〞が分かる『人(ひとたらし)蕩』の名人

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「人蕩し」というと人を思いのままに利用し、

人を虜にしてしまうがごとく誤解されやすいが、さにあらず。

たくさんの人々を味方にし信頼され、

それを持って自分の思い描く事業の夢や目標を確実に達成する。

また「人」に自信やエネルギーを与え

やる気を引き出す〝力〞をも秘めていなければならない。

懐もとてつもなく深い。

「一人ひとりが人間として持つ可能性は想像以上に大きくて深い。

それに対して畏敬の心を持って相手を信じ続けることも、

これを開花させる大きな鍵です」(髙松氏)

特記すべきはそうした個性の輝きを

どのような共通の目的に向かって〝協働〞に誘うかである。

要になるのは単なる私利を超えた志である。

しかし、志やビジョンは抽象的な夢物語や力のみの中では生まれない。

「痛み」を自分事とする感性とこれに応えようとする意志がその源である。

誰よりも「痛み」の分かる男であり「人蕩し」の名人だからこそ、

このリーダーの生き方がそのまま同社の結束に結実している。

0607

「財界」2019.11. 19号

『人間軸経営』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

「我が社でなければできないこと、我が社だからできること」をとことん追求し

「夢をかなえる楽しさ」「楽しさを見出せる会社」に愚直とも見える正攻法で、

一歩ずつ前進するのがシステムセンターである。

その同社の特徴は技能を磨きながら、

毎日を豊かにする存在として「夢」を原動力にし、

文字通り一歩ずつゆっくりと確実に成長していく姿勢を持つこと、と言える。

夢を少しずつ現実のものにしていき、

強い〝結束力〞と〝厳しさ〞と〝楽しさ〞を持ち合わせた組織といえる。

もう一つ同社のトップが力説するのは

「人をすでに出来上がった〝機能〞として評価してその技能を使いこなす感覚でなく、

それぞれの中にある潜在力を引き出せるように関わる。

そうやって人を生かし、会社の和の力となっていく」という。

肝心の〝人〞創りを徹底しないで、

目先の利益に振り回されるような経営ではすぐにメッキがはがれるということだ。

私利私欲を超えた〝志〞と相手を〝信じ続けること〞の大切さが人を開花させ、

盤石な組織を創り上げる土台となっている。

「財界」2019.11. 5号

三つの〝人の信頼〞

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

システムセンターは一九八六年創立。八名でのスタートだった。

その八名でのスタートは、後の〝信頼経営〞のスタートでもあった。

人心を掌握し人をまとめる力には自信がある髙松氏も

ITシステム開発の新会社には大きく三つの〝人の信頼〞を

強固なものにしていかねばならなかった。

ひとつは言うまでもなく我が城であるシステムセンター八名の結束。

ふたつめは高いスキルとすぐれたSE技術者、そして三つ目は顧客であった。

「強い結束の八名が、優秀なSEの人材集めと顧客との人間関係、

信頼関係を創るべく走り回った。」(髙松氏)

名も実績もない会社の一人ひとりの捨て身の営業と情報収集が、

顧客の琴線にとどき仕事の発注が決まりだした。

苦難の末に光明を見出し〝契約が持続〞する仕事が増えるとともに、

〝顧客から声がかかる〞会社へと次のステップを定めることとなる。

まさに〝信頼の経営〞と言われる由縁の軸が生まれたのである。

「財界」2019.10. 22号

「いざ」という時にその人の真の姿が見える

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

一日一生、日々重大な決断に直面しながら一刀両断の覚悟をもって行動、

磐石な組織を維持しているのがシステムセンターである。

髙松氏は企業理念として『企業たるもの利益の追求は当然ながら、

組織とは自己の能力を高め合う場でなくてはならない、

一人ひとりが高い目標を掲げ楽しく幸せに向上していかなければならない』としている。

仕事の技術やスキルの向上もそうだが心構えや心の持ちようも大いに大切と考えている。

目先の利益のみを追うのではない。

「鼎(かなえ)の軽重を問われて初めてその人の価値が分かるものである」(髙松氏)。

通常では分からないが〝いざ〞という時にその人の真の姿が見えるという事。

その時のために会社も自己も鍛えねばならない。

さらに〝逃げない、こびない、ごまかさない〞

――そういう人の集まった組織へと同社は築き上げられている。

「財界」2019.10. 8号

『考えるな! 感じろ!』

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

ストレスと時間と体力との戦い。優先順位をつけ合理的に算段する現代社会。

人と会い費やす時間も自ずと制限されてしまう。

いかに多忙でもこの人とは会いたい、

時間をなんとか作って話したいと思える経営者がいる。

こちらの心洗われる気持ちにさせる男が、

システムセンターの髙松氏である。

同氏は苦労人である。夢を大きく持ち続けている。

明るくめげない。とても時間に厳しい。

スパッとした気風と決断力をかねそなえている。

「頭でなく〝心で〞」とよく言う。その〝心で〞とは、

近頃の基準でいえば、むずかしい。

しかし、味読すれば汲めども尽きない泉のような深い含蓄がある。

「人が観ていなくても、また義務や理屈でもなく

〝心で〞感じその人のために今何ができるのか常に自問した」(髙松氏)

計算で当とう意い 即そく妙みょうを見せつけるのでなく、

文字通り真裸になり、相手のためにもてなしの精神で体当たりする。

まさに、『考えるな! 感じろ!』である。

マニュアルやテキストに頼るのではなく、

野性味ある直感の鋭さも武器とする同社のDNAは、

社員一人ひとりにも伝わっていく。

「財界」2019.9. 24号

〝渾身(こんしん)〞という言葉の意味
〝覚悟〞という生き方

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

社会が成熟すればするほど、変化の幅が激しければ激しいほど、

基軸がガンと定まった組織、芯のぶれないトップの理念が企業の生き残りの決め手となる。

システムセンター髙松氏のその芯は、

鳳おおとり啓助氏の内弟子になった時から形成される。

時に21歳、8年間いた厳しい芸の世界を通じて

「何ごとにも〝渾身〞でうちこめ」「〝覚悟〞を決めてかかれ」ということに気づいた。

それがどんなことでも渾身を込め、覚悟を決めれば、

人の心を打ち動かすものになると実感したのだ。

まさにそういう姿は美しいとさえ感じるものである。

挙措進退(きょそしんたい)にまで気配りの日々である芸の道において、

身と心にしみついた〝渾身〞の意味。

渾身とは、からだ全体、全身、満身をもって事に当たるということ。

そこに雑念はなく、保身もない。ひたすらにぶつかっていく。

傍から見れば、こんなおそろしい奴はいない。

こうして、仕事においても人のつき合いにしてもビジネスにおいても、

その芯がぶれない基礎が創られた。

社員の仕事に取り組む姿勢や気構えにも、とても厳しく教育に注力する。

その結果、磐石な組織、変化に即対応できる芯のしっかりした組織ができ上がった。

同氏はさらっと言う。「うそ、ごまかしのないのが、一番強いですよ」と。

「財界」2019.9. 10号

“一人ひとりの力”

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

生きものの細胞組織も会社の組織も同じで、

悪いウィルスにでも良いウィルスにでもどちらにも周りが感染する。

がんばる人がいれば周りも感化され影響される。

人、一人ひとりの存在と影響をとても重要視し、

すばやくキャッチするのがシステムセンターの髙松氏だ。

その洞察力、先読みの鋭さは共に苦労する社員にも向けられる。

『北京で一羽の蝶々が羽ばたくと、ニューヨークでハリケーンが生じる』とは複雑系の理論、

カオス理論でよく語られるたとえ話だが、

蝶々の羽ばたきというごくわずかな気流の乱れが巨大な嵐を引き起こす。

すなわちミクロの〝ゆらぎ〞が予想をはるかに超えたマクロの変化をもたらす。

組織の中の一細胞でもゆるがせにはできない理由だ。

「一人ひとりの強い結束と前向きなスタンスはもちろんのこと、

人の良さを引き出し自信を持たせるには〝心のヒダ〞まで入り込まねばダメだ」と同氏は力説する。

それは一人の影響力をとても重視するからこそである。

いかに時代が千せん変ぺん万ばん化か しようとその根幹になくてはならないもの、

それはなんといっても〝一人ひとりの力〞である。