「財界」2011.09.06号
モノを失えば、小さく失う 信頼を失えば、大きく失う
夢を失えば、すべてを失う
システムセンター社長
髙松 修身
経営には、さまざまな問題や危機が大なり小なりおこりえるもの。
熟慮断行を旨としている髙松修身氏のリスクヘッジは、目を見張るものがある。
十分に時間をかけた上で思い切って実行するその行動力には
〝スピード〞と〝異大な発想〞、それに強い信念が伴う。
その言行動、スピードには同社幹部陣営でも時には煙に巻かれ、油断できない。
常に社内、社外、同業他社、モノのトレンドには敏感で、その洞察力を強力な武器とする。
海外展開となれば地球規模にもおよび、その厳しいアンテナは、張りめぐらされている。
鳥の眼では俯瞰から大きく急所をとらえ、虫の眼で人の心の機微までをも逃さず、
魚の眼で潮の流れ、すなわち中期ビジョンを察知する。
そのバランスが、自然とリスクヘッジにもつながるのだ。
「あきらめたらすべては終わり。自分であきらめた瞬間から
どんな小さな夢もかなわないものになる。成功者とそうでない人の違いは、
あきらめなかったか、あきらめたかの違いだけ。
最後に成功するのは成功するまで挑戦し続ける人である。
失敗したらもう一回やる。また失敗したらもう一回やる。
それでも失敗したら、またもう一回やる。成功するまで何度でもやるだけの話です」
(髙松修身氏)
見えないようではあるが、一番大事なところへ楔が打ち込まれる瞬間――。
それが二十五年間守りと攻めをくり返したシステムセンターの基盤を作っている。