「財界」2014.6.24号

〝自分〞という絶対的な
座標軸が、生きる決め手

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

大きな転換期にある日本。

これほどまでに不確実な時代の中で確実なものは見当たらない。

人生の時間は有限であると強く感じる時代である。

ならば有意義に人は生きねばならないが頼るべき情報はどこにあるのか。

世界中を様々な情報が駆けめぐっているがそれに振り回され、

あるいは付和雷同していては何も決めることができない。

競争者は無数にいる。

必要な情報を的確に迅速に取り込み、それに従って決然と行動するのが経営者だ。

だからこそ「多様な情報にふりまわされない

〝自分〞という絶対的な座標軸が重要なのである」(髙松氏)。

この座標軸とはあくまでも自分で築きあげた、ものさし、基準であるという点に強みがある。

世評や人気といったような他人を介入させるものでなく、浮世の表面的なこととは関係もなく、

自己の体験から生まれた独自の軸なので揺らぐことなく、自分を内側から支えてくれるものである。

絶対的な座標軸の存在がその人にとって生きるということの決め手にもなるのだ。

さらには、その人の下にある企業の命運をも決するのだ。

いかに多くの事を体験し、もまれ、苦しみ抜くか。

そんな中から自信や力強さが生まれてくる。

まさに〝自分という独自の軸〞がものをいう時代である。