「財界」2014.11.4号
人間力の根源は「信頼」と「礼」にあり
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
大きな変革期にあって、コンピュータのソフトウエア開発と技術者派遣を手掛けるのが、
《先端のIT技術を創生する技術者集団》を標榜するシステムセンターである。
昭和61年にたった8名でスタートした同社は、東海地区の有力企業に成長。
平成10年、東京進出を果たし、ホテルニューオータニのビジネスコートに
東京本部をおき巨大市場の開拓に乗り出した。
そして、大阪など各地への進出と共に、今や全国展開を視野に意欲的に取り組むに至っている。
「顧客の環境に合わせてフレキシブルに対応できたことがここまで成長できた要因」と
自ら分析する髙松氏。
「技術者一人ひとりを信頼してこそ、投資の意欲がわいてくる。
技術者は技術が出来るだけではダメ。
人として信頼される人間に投資してこそ顧客のためになる」と同氏。
すなわち「信頼」が顧客にも技術者にとっても基本であり、
人材投資はすなわち信頼投資に他ならないという。
同社の社員はこうしたトップの考え、理念をよく理解し自らの人間育成を柱に据え、
その上に新しい技術、知識の習得に絶えまない努力をしている。
また、システムセンターの社員の礼儀正しさは業界でも周知の事実として認識されている。
「礼を尽くしてこそ礼を返してもらえる。
そしてその返された礼に報いてこそ本物のまごころが生まれる」と髙松氏。
いずれにしても、〝今の時代〞の社会をよりよく支えるのは「人」である。
人づくりこそ企業の最大の責任であるという「理念」が、同社の成長の源泉であるといえよう。