「財界」2010.7.6号
人を使うのではない
人を作っていくのが真の経営道
システムセンター社長
髙松 修身
Takamatsu Osami
今の時代。ITが社会に根深く浸透し、それは便利で合理的。
しかも瞬時に大量の情報が出たり入ったり。
それでいて血が通わない、何かが失われていると痛感することが多い。
バーチャルな時代、企業も人のにおい、ぬくもりを感じさせない。閉ざされている。
もう一度、人としての心の本質を見つめることが、
現代には大切になっているのではないか。
「本物技術」の追求をテーマに、スキルアップした一人ひとりの
人間力と一糸乱れぬ盤石な組織力を誇るシステムセンターは、
名古屋のど真ん中に本社の陣を布く。
その陣頭に立つ髙松修身社長は、礼儀と率直さを基調とした真剣勝負の毎日だ。
なぜなら、トップの求心力こそがまさに、ものを言う時代であるからだ。
ではいったい、社員の心をトップに集中させるため、
核となる経営者は日々、何を実践するべきか。
「それは人の価値作り、その人の持っている真の価値作りに
経営資源を注ぎ、一人ひとりを良き方向へ脱皮させ、
心を感じることのできるリーダーを育てること。
人生の目標と夢を持てる人の集まりとすること」(髙松社長)。
言い換えれば、社員一人ひとりが持っているはずの率直な心と能力を
開発していくこと-これこそが、経営者の仕事であるという。
「経営は人を使うことではなく、人を作っていくこと」という発想が根底にあるのだ。
経営の中に道を作り、経営道を完成させること。
システムセンターのチャレンジは今日も続く。
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