「財界」2015.8.4号

〝とことん尽くしまくれ〞
〝本音で〞ものごとにあたれ

システムセンター社長
髙松 修身

Takamatsu  Osami

尽くすこともなく与えられることばかりを求めている風潮。

または与えられることを目的に尽くす風潮。

さらには目的のためにしか行動しない、という考え方に接することが多い今日。

そんな時代に反して〝とことん尽くしまくる〞髙松氏は常に「各人が自分の本音で仕事をし、

精一杯本心でものごとにあたれ」と気を吐く。

同氏は1952年4月、山口県岩国市でこの世に生をうける。

兄二人と姉の4人兄弟の末っ子。

父はとても厳格で「男は後ろに引くな」と平生の心構えを幼い心に叩き込んだ。

〝命がけの闘争心〞が小さい心に宿るきっかけとなる。

〝自分にも他人にもけっして嘘はつかない〞〝人は常に裸になれ〞と、

自らを叱咤しつつ、ひたすら己を鍛えることに努めた。

社会に出て多様な職を経験、多くの個性的な経営者と出会ったことが

内に秘めていた起業家魂に火をつけた。

1986年3月、名古屋でマンションの一室を借りて8人でシステムセンターを設立。

勤倹力行、33歳のときだった。

結果として興した事業を地域に定着させ業績を大きく伸ばし有能な人材、

業務のエキスパートを彼の周りに集めることを実現させたのだ。

さらに人材のネットワークを組み事業をシステム化させた。

コンピュータのソフト開発という最先端の業務でありながらも、

人材の重要性を知り人情の機微を大切にしてきたのは、

やはり過去の経験が蓄積されているからだろう。

「人」を大切にし「礼」に報いる「心」の経営が誕生したのである。

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